2013年08月07日

番外:Imagine:考えてごらん(1971年)

※タイトル訳はオリジナル

もちろん、マイケル・ジャクソンの曲じゃなくて、ジョン・レノンの曲。けど、マイケル・ジャクソンにつながる系譜としてどうしても取り上げたくなった。訳なんてもう、たくさんでてるけど、自分の言葉で訳してみたくなった。

Imagine there's no heaven
考えてごらん、天国なんて幻想さ。
It's easy if you try
やってみれば簡単なこと。
No hell under below us
僕らの足元に地獄なんかなくて
Above us only sky
僕らの上には空があるだけ。
Imagine all the people
思い描いてごらんよ、全ての人が
living for today...
今を生きている姿、、、

Imagine there's no countries
考えてごらん、国なんて幻想さ。
It isn't hard to do
難しくなんてないよ。
Nothing to kill or die for
何のために殺したり殺されたりするの?
そんな必要ないんだよ。
No religion too
宗教だって同じさ。
Imagine all the people
思い描いてごらんよ、全ての人が
living life in peace...
平和に暮らしている姿、、、

You may say I'm a dreamer
夢想家だっていわれるかもね。
But I'm not the only one
でも僕は一人じゃないんだよ。
I hope some day you'll join us
いつか君も僕らの仲間になって
And the world will live as one
世界が一つになることに僕は希望を抱いてる。

Imagine no possessions
考えてごらん、所有なんて幻想さ。
I wonder if you can
君にできるかな?
No need for greed or hunger
欲張ったり飢えたり、そんな必要ないんだよ。
A brotherhood of man
一致団結する必要もね。
Imagine all the people
思い描いてごらんよ、全ての人が
Sharing all the world...
この世界を分かちあう姿、、、

You may say I'm a dreamer
夢想家だっていわれるかもね。
But I'm not the only one
でも僕は一人じゃないんだよ。
I hope some day you'll join us
いつか君も僕らの仲間になって
And the world will live as one
世界が一つになることを僕は希望を抱いてる。


heaven。天国。神様の言うことを聞くといける素敵なところ。神様のいうことを聞かなかったら遠ざかってしまうところ。だから、天国にいける明日を夢見ながら、人は今日を争って生きる。自分の信じる神様のために殺しあう。

countrie。国。そこに生まれたからには、尽くす義務があるらしい。時に命をなげうってでも。人はだから、国のためといわれて殺しあう。

possession。所有。そんな概念、昔はなかった。アメリカは、そんな概念がないネイティブアメリカンから、白人が土地を分捕って作った国。日本だって同じ。北海道は、そんな概念がないアイヌから和人が分捕って作った国。「僕のもの」をもっと増やすために、人は殺しあう。

一体何のため?

歌詞は様々な、時に人が命を賭けてしまう、そして争いのタネになってしまう既成概念を疑え、そんなものは幻想であると考えてみろ、という問いを投げかけた上で、代わりに理想の美しい光景を思い描いてごらん、と呼びかける。

明日の天国行きのために今日を必死になるのではなくて、今日、今をきちんと大切に生きている人々。この辺のコンセプトは、HISToryの「明日より今日を輝かす」といった歌詞に通じるものだろう。
国のために、といって闘うのではなく、平和に暮らし、財産を頑なに守るのではなく、みんなで分け合って暮らしている人々。

僕らは、あまりにも、思い込みにとらわれて、幸せを遠ざけていないかい?そんな問いかけ。宗教のため、国のため、財産のため、そんなもののために命を落としていいの?幸せになりたくて、宗教や、国や、財産をまもってるのに、それで不幸になるってなんかおかしくない?宗教も、国も、財産も、争いのタネになり、服従を強制された人を、たくさん殺してきた装置なのだ。

シンプルな言葉、美しい歌詞、美しい旋律。美しい曲。ジョン・レノンの代表作。ジョン亡き後のオノ・ヨーコが形見のように大切に広めていた曲。こんな美しい曲が、放送禁止になったり、放送自粛になったりする世の中が、今私たちの生きてる世界。英国では「天国を否定するから」葬儀で流すのは禁止だそうだ。葬儀社が聖職者に配慮して、ということらしい、なんだかね。そして、もっと酷いことには英国でも米国でも、戦争が始まるたびに、この曲は放送禁止に指定された。世の中には悲しいことに、争いがなくなってもらっては困る人たちがいるんだろう。天国も、国も、所有するって概念も、なくなってしまっては困る人たちがいるんだろう、、、。それは、それで食ってる人たち。そしてそれを許しているのは私たち。


訳はたくさんでてるから、少しだけ、あえてもとの構文から少しだけ離れて大胆に訳してみた。

もう40年も昔の歌なのに、古くない。今でこそ、必要なことが、結構悲しい。国のために殺しあうの?そうしなかったら死刑だっていった政治家の話を聞いた。Will you be thereでマイケルも、そんなこと言われてこまってたっけ。

A brotherhood of manは、人類愛とか、そんな風に普通は訳するんだと思うのだけれど、ここだけあえて別の意味にとってみた。brotherhoodって、協会だったり組合だったり、まかり間違うと利益団体みたいになっちゃうイメージがある。まさにここで否定されてる同じ宗教をもつような人たちが集まってるところだってbrotherhood。だからof manってつけてるんだ、、、というのが普通の解釈だと思うので、あえて逆にひねくれてみた。そんな風に、特定の思想で固まる必要さえないんだ、っていう否定的な意味に。

これはblack and whiteのラップからの着想。マイケルは、Protection, for gangs, clubs and nations(ギャングや特定の集まりや国家の自衛)が人と人とのつながりに悲しみをもたらす、といっている。このclubにつながる気がした。

結構、この歌の世界観とマイケル・ジャクソンはつながってる気がする。特定の宗教にすがるんじゃなくて、むしろそこから自由になって、自分できちんとものを考え、心の平穏を確立したほうがいい、という考え方はまさに、JAM。神に祈り、仏に祈り、タルムードを歌う彼女に、彼はそれより自分の平穏は自分で確保することにした僕を見てくれ、という。

ある特定の価値観に絡め取られて、自由を奪われていく。そんな罠、たくさん仕掛けられていく。同調圧力でまるで自由であるかのようなふりをしながら。だからbrotherfoodって言葉、ちょっときもちが悪かった。そういう「一つ」じゃなくて、いろいろな考え方を持つ人が、自由に暮らす中で、尊重しあって調和してる。それが最後の歌詞にでてくる世界は「一つ」の意味だと思う。

既成概念にとらわれず、愛でものをみて考える。そんなシンプルな夢と希望を抱いて、それはみんなで抱けば現実になると歌う。ジョン・レノンと、マイケル・ジャクソンはやっぱりつながっているんだと思ってる。
posted by LightWing at 11:10| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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