2013年08月15日

Invincible(2001年)

恋愛の歌、とも取れる。whatever happenや give in to meと同じ、頑なで感情に素直になれない彼女を僕が一生懸命和らげようとしている唄。けれど、マイケル・ジャクソンの唄には恋愛のようだけどそうではない意味をこめてるものがたくさんあって、そういうふうにも取れる。

アルバムのタイトルになっているInvincibleは「無敵」だけど、他を寄せ付けない、征服できない、って感じ。ここでは、彼女が頑な、な様子をさして使われている。いい意味じゃない。なのにアルバムのタイトルなのはほんとはちょっとおかしい。実はソニーがそうしろといったからだとか。表面だけみて「無敵」でいいじゃん、と思ったのか。マイケル・ジャクソンは unbreakable 「不屈」にしたかったんだそうだ。

If I could tear down these walls that keep you and I apart
君と僕を隔てるたくさんの壁を打ち壊すことができたなら
I know I could claim your heart and our perfect love will start
僕は君のハートを奪える、僕らは完全な愛を始められるんだと僕にはわかる
But girl you just won't approve of the things that I do
でも、君は僕のすることには賛成してくれない
When all I do is for you but still you say it ain't cool
僕のすることは全部君のため、なのに、君はまだ、それを無様だというんだね


彼女と僕は価値観があわないんだろう。隔ててる壁はwallsで複数形。いくつも在るんだろうな。

If there's somebody else, he can't love you like me
もし誰か他のヤツがいても、ソイツは僕のように君を愛することはできないよ
And he says he'll treat you well, he can't treat you like me
ソイツは君を大事に扱うっていう、けど、ソイツは僕のように君に接することはできないよ
And he's buying diamonds and pearls, he can't do it like me
ソイツはダイヤモンドや真珠を買ってくれる、けど、ソイツは僕のやるようなことはできないよ
And he's taking you all across the world, he can't trick you like me
ソイツは世界中あちこち連れってくれる、けど、僕のように君を驚かせたりできないよ


trickは悪意のないいたずら。

So why ain't you feelin' me, she's invincible
なのになぜ君は僕を感じることができないの? 彼女は落とせない
But I can do anything, she's invincible
でも僕はどうにもできないよ 彼女は落とせない
Even when I beg and plead, she's invincible
僕が請い願っているときですら 彼女は落とせない
Girl won't give in to me, she's invincible
素直になろうとしてくれない 彼女は落とせない


invincibleにいい訳が思いつかない。彼の必死の説得を受け入れようともせず、彼のこころに気づこうともしない冷たい鎧を表現するニュアンスがなかなか。言いたいことは、彼女は頑なで取り付く島がない、とうこと。

give in to meは僕の感情に流されてくれ、ゆだねてくれ、という意味だと思う。もともと give in to は雰囲気などに意志に反して呑まれる・流される、という意味。Give in to meでもこの意味で使ってると思う。

Now many times Ive told you of all the things I would do
もう幾度となく僕は君に僕ができること全て伝えた
But I can't seem to get through no matter how I try to
でも僕はどうやっても君にわかってもらえると思えない
So tell me how does it seem that you ain't checking for me
だから教えて、どうしたら君は僕の思い通りになるんだろう
When I know that I could be more than you could ever dream
僕は君が今まで夢見たどんなヤツにも負けやしない


you ain't checking for meは文字通りには、君は僕をどうしたら妨害しなくなるのか。
I could be more than you could ever dreamは文字通りには、僕は君が今まで夢みたであろうもの・人以上である。

If there's somebody else, he can't love you like me
And he says he'll treat you well, he can't treat you like me
And he's buying diamonds and pearls, he can't do it like me
And he's talking you all across the world, he can't trick you like me

So why ain't you feelin' me, she's invincible
But I can do anything, she's invincible
Even when I beg and plead, she's invincible
Girl won't give in to me, she's invincible

Now some way I'll have to prove all that I said I would do
どうにかして、僕は言ったことは全部実行するって証明しなきゃならないんだろう
Giving you everything, fulfilling your fantasy
君に全て捧げて、君の空想を満たして
Then maybe you'll change your mind and finally give in time
そしたら多分君は心を変えて、最後は間に合ううちに折れてくれるだろう
Then I'll be showing you what other men are supposed to do for you my baby
そしたら僕は君に見せてあげるよ、他のやつらがどんなことを君にするのか


どうしても彼女と心通じさせることができない僕の苦脳。それでも尽くしつづけたら最後は通じあえるんだろうと希望をもってる。そしたら、君の周りにいる人が本とはどんなに酷いヤツなのか、ちゃんと教えてあげる、、、と意味ありげな歌詞。

[RAP]
Yo, mami, stop the fronting, I'm real with mine
表面だけってのやめないか、ベイビー、僕は確かに僕なんだ
All the things that I promised, I'll fulfill in time
僕の約束全て、叶えて見せる、間に合ううちに
Chains and the bracelet, got the realest shine
鎖と腕輪、本物の輝きを得た
So many trips, ya'll have jetlag and still be fine
あまりに旅して、君は時差ぼけ、けどまだ元気
You can trip, but this money ain't long enough
まだいける、けどお金は不足
He can spit, but his game ain't strong enough
彼は威勢をはれる、けどゲームにゃ弱い
Now the way you resisting, this ain't cool
君の抵抗、クールじゃないぜ
It's like nothing seems to work, she's invincible
うまくいくようにゃみえねえな、彼女は堕ちない


誰が誰に言ってるのか、歌ってものすごく整理しにくい。とりあえずここでのIとheは僕だろう。youとsheは彼女なんだろう。

最初の行は僕は彼女に表面だけ、上面やリクツだけってのは止めて、ちゃんと感情で、本心で接しようといってるんじゃないかと思う。リクツに振り回されてないで感性・感情で動くことが大切というのは、他の歌でもでてくるメッセージ。

次の行はちょっと不思議な歌詞。恋愛だととれば、君に約束したことはちゃんと実行してみせる、という彼女に訴えるための言葉。けれど、in time、間に合ううちに、がすごく不思議に響く。

鎖と腕輪は意味不明。腕輪はJAMのラップでも出てくる。なにかマイケル・ジャクソンが込めた意味があるのだろうけれど解けない。あまりに旅をして、というのは、彼にあまりにいろいろなものを見せられて、なのではないかと思う。それで時差ぼけしてる、つまり飲み込みきれずに頭がボーっとしてる感じだろう。

お金が longというは正直わからない。
ゲームに弱い彼は僕のことだろう、彼は強いけど彼女を落とすような駆け引きには弱い、という意味か。

君の抵抗がクールじゃない、というのも誰が誰にいってるのか、ちょっとわからない。多分、彼女にそんな頑なに抵抗するのはあまり賢いことじゃないぜっていってるんだと思うのだけれど。

So why ain't you feelin' me, she's invincible
But I can do anything, she's invincible
Even when I beg and plead, she's invincible
Girl won't give in to me, she's invincible
(繰返し2回)


これ、やはりものすごいメッセージソングなんじゃないかと思えてならない。

この歌、ずっとずっと戦い続けてきたマイケル・ジャクソンが、聞いてくれている人によびかけ、はたらきかけている自分を歌ってるんじゃないかという気がしてならない。

彼女、は、マイケル・ジャクソンの力の限りの訴えを聞いても動いてくれない世間の人々。私たち。彼女は自分の心を忘れ、たくさんの思い込みやとらわれの壁に阻まれて、マイケル・ジャクソンの訴える人を思いやる真実の愛を知ることができない。この壁を取り払って、頑なにさめてしまった君たちのハートを溶かして、利己的な愛じゃない、本当の愛を始めよう、というのが最初の2行に込められた彼の思いじゃないかと思う。

そうした頑なな心、愛を忘れた心が巻き起こす恐ろしい事態を彼は見てきて、そして闘ってきた。その危険性を必死に訴えてきた。けど、彼女はまだ、自分もいずれそんな風な愛を忘れた人々の中で犠牲になっていくかもしれないのに、理解しない。愛のないやつが、大切にしてくれる、とか、いったところで、それは僕のいう愛と全くちがうんだ、と。いい生活をさせてくれる、といったところで、それが君を満たすものでは決してないんだと。彼は必死に訴えている。彼の行動はすべて皆への愛に基づくものなのに、愛をむけられた側は、「そんなやり方、無様(クールじゃない)」といって軽蔑する。理解しようとは決してしない。

そんな彼女ばかりなら、恐ろしい事態はやはり進行していくだろう。in time(間に合って)という何回かでてくる表現には、そんな現状認識に対する彼の思いが込められているのだと思う。そうした事態が進行してしまう前に、独りでも多くの彼女に「愛」を取り戻して欲しい。

そのためには僕は、僕の言ったことはすべて叶えて見せよう。僕が先頭にたって愛をしめそう。

そういってるのだと思う。けれど、長年そうしてきたけれど、気づく人は気づくけど、気づかない人は気づいてくれない。どうしたら気づいてもらえるのか、もう、僕にもわからなくなっている気持ちも正直言えばある。、、、、

そんな気持ちが、この歌じゃないかと思う。

愛をもって行動しよう、一人一人が変わろう。けれど、やはり変わらない人がいて、その人たちの現状認識は、僕とは全く違っている。心の目でみれば、わかるのに。なんとか目覚めて欲しい。それがこの歌に込められた願い。届いて欲しかった願いだと思う。

posted by LightWing at 18:36| Invincible | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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