2013年07月10日

Cry:声を上げて(2001年)

※タイトル訳はオリジナル

7/10 説明追加。

見てみぬふりしないで。自分で動いて。いつものメッセージ。
そしてこの曲は、さらに、みんなで動いて、と付け加える。

Somebody shakes when the wind blows
風が吹くとき、誰かが震えてる
Somebody's missing a friend, hold on
誰かが友達をなくしてる、待って
Somebody's lacking a hero
誰かがヒーローを求めてる
And they have not a clue
そして手がかりはない
When it's all gonna end
いつこんなことが終わるのか、、


恐怖なのか、飢えと寒さなのか、震えている人がいる。殺されたのか、行方不明なのか、友達・仲間を失っている人がいる。助けをもとめているけれど、ヒーローは現れず、辛い現状を続けている人がいる。

いつ?いつ終わるんだろう?こんなこと。けれど、終わりそうな気配もない。

淡々と、淡々と、不気味な「日常」が風のように過ぎていく。

hold onは、とまる、保持する、そのままの状態を保つ。だから、友達がなくなっていくような状態に、ストップをかけている、という意味もあるし、淡々と、あまりに淡々と「日常」として過ぎて行き、見過ごされてしまう光景を、まるで動画をとめるかのように、一時ストップさせて、ちゃんと目を向けてみよう、という意味もあると思う。

Stories buried and untold
物語は埋もれ、語られることもない
Someone is hiding the truth, hold on
誰かが真実を葬っている、止めて
When will this mystery unfold
この謎はいつ開かれる?
And will the sun ever shine
太陽は再び輝くのか?
In the blind man's eyes when he cries?
彼が声をあげたとき、その盲(め)しいた瞳の中に


震えた誰かも、友達をなくしてる事実も、ヒーローを求めている人々も、知られること、語られることはない。誰かが封じ込めているのだ。それは誰だろう?きちんと語られるときはくるんだろうか?

今、人は、目をつぶって暮らしている。その目でものを見ることなく暮らしている。もし、きちんと叫び声をあげたらなら、その目に光はもどってくるだろうか?

光とは真実を照らすもの。そして人の希望。今、人は、光を失っている。真実を見ることもできず、希望を持つこともできず。淡々と、淡々と、日々をすごしている。光が戻ってくれば、人は真実をみて、そして希望をもつことができる。

(You change the world) I can't do it by myself
(きみは世界を変える)一人じゃできないよ!
(You can touch the sky)Gonna take somebody's help
(空にさえとどくよ)誰かの助けが必要だよ!
(You're the chosen one)I'm gonna need some kind of sign
(君は選ばれた、その人なんだ)そのしるしがほしいんだ!
If we all cry at the same time tonight
今夜僕らみんながいっせいに声をあげたなら、、、、


これも本当に何度もでてきたモチーフ。誰でもない、君が世界を変えるんだ、と。けれど、今回は、変えろといわれたほうは、なんとも自信がなさげだ。

一人ではできない、助けが必要、僕が救世主?そのしるしはなにかあるの?確信できないよ!
たしかに、どうにもならないように見える。けれど、もし、そんな無数の「僕」がいっせいに声をあげたら、、、?

People laugh when they're feelin sad
彼らが悲しみに沈み行くとき、人々は笑う
Someone is taking a life, hold on
誰かが命を奪ってる、待って
Respect to believe in your dreams
君の夢を信じること、大切にして
Tell me where were you
教えて、君はどこにいたの
when your children cried last night?
昨日の夜、子供たちが声をあげたときに


悲しみに沈む人がいるときに、何事もなかったかのように笑っている人々がいる。誰かが命を奪っている。そんなことは止めて。もともと持っていた夢を大切にして。こんな日々はおかしいよ。

respectは尊重する。夢を信じることを尊重してくれ、なのでこんな訳にした。

死んだようになって、淡々とすごす大人にくらべて、子供たちはまだ、真実をみる目を持っている。はだかの王様を見抜くのは子供たちだ。「こんなのおかしいよ、変だよ、なんとかしなくちゃ」って声を、子供たちが上げていたとき、いったい君はどこにいたのか?何をしていたのか?子供たちの声をきいて、なにも思わなかったのか?

Faces fill with madness
顔には狂気が満ちて
Miracles unheard of, hold on
聞いたこともない奇跡、待って
Faith is found in the winds
信じる心は風の中
All we have to do
僕らはやらなくちゃならないことは
Is reach for the truth, the truth
真実に手を差し伸べること、真実に


そんな人々の顔は自分では気づいていないけれど、狂気に満ちている。もう、奇跡なんてだれも信じていないから、そんな話を耳にすることすらなくなっているけれど、だけど。信じる気持ちは見つかるはず。なくなったわけではないのだ。

まずは真実をしること、知ろうとすることからなのだ。

(You change the world) I can't do it by myself
(You can touch the sky)Gonna take somebody's help
(You're the chosen one)I'm gonna need some kind of sign


(And when that flag blows)
(そしてその旗が風にたなびくとき)
(There'll be no more wars)
(もうそこに争いはない)
(And when all calls)
(そして皆が呼べば)
(I will answer all your prayers)
(僕はきみらすべての祈りに応えよう)


はためくのはなんの旗だろう?自由の女神が手にもっていた旗か?なぜ僕は、みんなの祈りに応えているのだろう?マイケル・ジャクソンの普通の歌詞と違う、世界を変えるはずの彼が、突然分離している。weとして助けに行くのではなくなっている。

(You change the world) I can't do it by myself
(You can touch the sky)Gonna take somebody's help
(You're the chosen one)All cry at same time tonight
今夜みんなでいっせいに声を上げよう

(繰返し)

All cry at same time tonight
All cry at same time tonight
Change the world...


ただ淡々と風が吹くように歌うメロディー。マイケル・ジャクソン生前最後のアルバムとなってしまった、Invincibleの曲。

マイケル・ジャクソンの作った曲ではないけれど、モチーフはもう、何度も、何度も、歌われているものの繰返し。ただし、みんなでいっせいに動こう、というところが追加されている。そしてただひたすら何人もの人が手をつないでいるのを写してるだけ、というPVがあるそうだ。本人も、いつものダンスも一切でてこない

強く変革を誓う主人公はいない。だれか目だって動く人物もでてこない。
強くこれでいいのか、ととう人物もでてこない。ただ、たんたんと、不気味な物語がひとごとのようにつづられていく歌詞。

誰かが言っていた。本当に、本人自身が、いなくなってしまった後に残していったような曲。君たちはもう自分たちでがんばって、世界を変えていくんだよ、と。そしたら君たちの祈りに僕は応えてあげるから。まるで彼の遺言のような曲。彼のいない後の世界を預言してるような曲。ひとりでは無理だと思えても、みんなで力をあわせればできるから、と。結末は書かれていない。結末を書くのはのこされた私たちだから。

posted by LightWing at 01:45 | TrackBack(0) | Invincible | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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