2013年07月03日

She's Out Of My Life(1979年)

古い曲。まだ20歳くらいのマイケル・ジャクソンがしっとり歌うバラード。詩も曲も書いたのはマイケル・ジャクソンではないけれど、彼のお気に入りの曲だったんだろう、ずっと後のライブでも歌ってた。

大切な人を無くしてしまう話。

メッセージはシンプル。好きなら、素直に好きだと伝えること。愛する相手がいてくれることを当たり前だと思わないこと。今を当たり前だと思わず、いつくしむこと。

She's out of my life
あの人は僕の前から去っていった
She's out of my life
あの人は僕の前から去っていった
And I don't know wheter to laugh or cry
わからないよ、笑えばいいのか、泣けばいいのか
I don't know whether to live or die
わからないよ、生きていけばいいのか、死んでしまえばいいのか
And it cuts like a knife
ナイフのように僕を切り裂く
She's out of my life
あの人は僕の前から去っていった


life は日々の暮らし、でもあるし、その重なりとしての人生でもある。だから、She's out of my lifeは、いままで一緒にいた彼女が、その日々の暮らしの風景から消えた、ということでもあるし、これからの人生からも消えてしまった、もう戻らない、という意味でもある。

そんなとき。悲しいんだから泣けばいいはず。絶望したなら、死にたいと思っても不思議は無い。なのに、笑えばいいのか、生きていけばいいのか、そんなことで悩んでいる。これはほんとはおかしなことなのだ。

でも、僕には自分の気持ちがわからない。それを素直に表現できない。それは、そこまで混乱しているから、というのもあるけれど、後の歌詞を読めば解る。ぼくはずっと、そうやって来たのだ。自分の気持ちを押し込めて、自分の気持ちを押し隠して、しまいには自分でもそれがわからなくなって。

そして、そうやって彼女への愛も押し込めて、表現できなかったら、彼女は去っていってしまった。

It's out of my hands
僕の手をすり抜けていった
It's out of my hands
僕の手をすり抜けていった
To think for two years she was here
あの人はここに2年もここにいてくれたのに
And I took her for granted I was so cavalire
それを当然だと思うなんて僕はなんて傲慢だったんだろう
Now the way that it stands
だから、今はこのザマさ
She's out of my hands
彼女は僕の手かからすりぬけていった


人は、今ある幸せを直視できない。それでいて、もっともっとと追い求める。
青い鳥、は皮肉な話。けれど、どこにもありふれた話。

take her for granted は彼女を当然だと思う。the wayはそんな傲慢な僕のやり方・態度、itは今の状況、今の状況はそんな傲慢な彼の態度の結果だ、といっている。

So I've learned that lave's not possession
そして、僕は思い知った、愛は独り占めすることじゃないと
And I've learned that love won't wait
だから、僕は思い知った、愛は待ってくれないと
Now I've learned that love needs expressoin
今、僕は思い知った、愛は表現しなくてはいけないと
But I learned too late
でも、僕は思い知った、もう遅すぎると、、、


束縛して、素直に伝えることをせず、愛を深めるはずの日々を無駄に過ごしてしまったことを知るけど、もう遅い。彼女は返ってこない。

learnは積極的に学ぶのではなく、自然と身につくとか、思い知るとかいう感じ。

possessionは所有。愛は彼女を所有物にすることじゃない。当たり前だ。けどそんなことが結構わからない。愛しているから独り占めしたいなんて、そんなの勝手な理屈。相手を思いやったら、そんなことできるわけがないのに。

そして愛は、待ってくれない。自分からきちんと、育てる努力をつづけなければ、逃げていってしまうのだ。それにはきちんと表現しなくてはならない。言葉でも、態度でも。相手に伝わるように。

She's out of my life
あの人は僕の前から去っていった
She's out of my life
あの人は僕の前から去っていった
Damned indecision and cursed pride
馬鹿げた優柔不断と、忌々しいプライド
Kept my love for her locked deep inside
僕はあの人への愛を、心の深底へ押し込め続けてた
And it cuts like a knife
ナイフのように僕を切り裂く
She's out of my life
あの人はもう戻らない


素直になれなかったのは、優柔不断?プライド?一体何に迷っていたんだろう。いえることは、自分の気持ちを見失い、本質を見失っていたということ。そしてもう二度と、僕に彼女と一緒の人生は訪れない。


いつのライブだったか、この唄を歌いながら、泣き出してしまったかのようなマイケル・ジャクソンを見たことがある。座り込んで、顔を覆って、立ち上がれなかった。何をおもっていたのか。相当する経験があるんだろうか。だから歌い続けていたんだろうか。誰のことなんだろうか。

でも、誰にでもあることだと思う。恋人だけじゃない、友人でも、家族でも。人はしばしば、大切なものを無くして初めて、自分が馬鹿だったことに気づいて後悔する。素直に、伝えて、感謝すること。それが愛すること、今を生きること、愛を深めること。

posted by LightWing at 16:07 | TrackBack(0) | Off The Wall | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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