2013年12月01日

Blood On The Dance Floor:ダンスフロアに血は流れ(1997年)

※タイトル訳はオリジナル

火遊びが招いた身の破滅。殺されようとしてるほど恨まれた。ダンスフロアに流れるであろう血に怯え耐えられないと思うけど、あの女はどうにも倒せない。

マイケル・ジャクソンの歌には、男と女のどうにも救いのないどろどろぐたぐたを歌ったシリーズがある。アルバムのタイトル曲のこの曲の他に、Dengerous、Billie Jean、Superfly Sisterもそうだ。Dirty Dianaも近いといえば近い。

愛でも恋でもない、火遊び。だらしない男、だらしない女。ふしだらで退廃的なゲームの世界で、訪れるのは大抵の場合、最後は破滅。この曲はその中でももっともドラスティックな破滅の歌。

She got your number, She know your game
君の本音は見抜かれた 君の狙いもばれている
She put you under, It's so insane
君はもう彼女の手の内 それは正気の沙汰じゃない


get one's numberで本心を知る。gameは狙い。put you underには麻酔で君の意識を失わせる、君を催眠術にかける、みたいな意味もある。君の不実な本心はばれてしまった。さあ、どうする?正気じゃないのは彼女か?君か?わざとitでぼかしてる。

Since you seduced her
君が彼女を口説いたからさ
How does it feel to know that woman is out to kill
どんな気分?あの女が殺そうとしてるって知って。


君の火遊びが招いたとんでもない結果。君の不実をしって女は君を殺そうとしているぜ。なあ、どんな気分だい?

be out to は、何かをしようと決めて動いている、という感じ。

Every night stance is like takin' a chance
夜毎のスタンスはまるで運試し
It's not about love and romance
それは愛でも恋でもない
And now you're gonna get it
そして君は思い知る


毎晩駆け引きを楽しむ、それはまるで運試し。get it はわかる。

Every hot man is out takin' a chance
セクシーな男たちはみな運試しに興じてる
It's not about love and romance
それは愛でも恋でもない
And now you do regret it
そして君は心から後悔する


そんな不実な火遊びを毎晩重ねる男たち。愛でも恋でもない、単なる遊び。それを後悔する日がくるぜ。そういう話。

hot manは色男。take a chanceは一かバチかでやってみる、という感じ。

To escape the world I've got to enjoy that simple dance
世間から逃避するために 僕はちょっとだけダンスを楽しんだ
But it seemed that everything was on my side
すべて僕の手の内だと思ってたのに
(Blood on my side)
(血は僕の周りに)


僕も憂さ晴らしにちょっと火遊びしてみたんだ。ほんとにちょっとしたダンスみたいなもんだよ。自分のコントロールできる範囲でやってたはずなのに、、、僕の周りには血が流れる、、、。

She seemed sincere like it was love and true romance
まるで愛かほんものの恋のよう 彼女は誠実に見えたのに
And now she's out to get me
今は僕を破滅させようとしてる
But I just can't take it, Just can't break it
ぼくはもう耐えられない でももう逃げられない


彼女はとても誠実に見えたんだ。まるで愛とかほんものの恋みたいに。なのに今は僕を破滅させようとしていて、僕はもう耐えられないのに、逃げられない。

getは、倒す、やっつける。

Susie got your number, And Susie ain't your friend
スージーは君の本音を見抜いてる スージーは友達でもなんでもない
Look who took you under
君を捕まえた人をみてごらん
With seven inches in
7インチも突き刺さり
Blood is on the dance floor
ダンスフロアに血が流れる
Blood is on the knife
ナイフの上に血は滴る
Susie's got your number
スージーは君の本音を見抜いてる
And Susie says it's right
スージーはいう、これが正しいことよ、って


彼女は君の不実な本音を見抜いてしまった。もう友達でもなんでもない。彼女は復讐を考えるだけの女になってしまった。7インチも突き刺されて血が流れる。スージーは「これが正しいこと」っていう。

She got your number
彼女は君の本心を見抜いてる
How does it feel
どんな気分?
To know this stranger is out to kill
この見知らぬ人が殺そうとしてるって知って


同じように、彼女も君の本音を見抜いてるぜ。どんな気分?殺そうとされてるって?もう殺そうと迫ってくる女は、かつて手をだした女とは別人の全然見知らぬ女に過ぎない。

She got your baby
彼女は君の子を身篭った
It happened fast
あっという間だった
If you could only erase the past
もし過去を消せさえしたら、、、

Every night stance is like takin a chances
It's not about love and romance
And now you're gonna get it
Every hot man is out takin' a chance
It's not about love and romance
And now you do regret it

To escape the world I got to enjoy this simple dance
And it seemed that everything was on my side
(Blood on my side)

It seemed sincere like it was love and true romance
And now she's out to get me
But I just can't take it
Just can't break it

Susie got your number
And Susie ain't your friend
Look who took you under
With seven inches in
Blood is on the dance floor
Blood is on the knife
Susie got your number
You know Susie says its right

Susie's got your number
Susie ain't your friend
Look who took you under
She put seven inches in
Blood is on the dance floor
Blood is on the knife
Susie's got your number
Susie says its right

It was blood on the dance floor
ダンスフロアに血が流れる
(blood on the dance floor)
(ダンスフロアに血が流れる)
It was blood on the dance floor
(blood on the dance floor)
It was blood on the dance floor
(blood on the dance floor)
It was blood on the dance floor
(blood on the dance floor)
And I just can't take it
そして僕はただ、もう耐えられない
The girl won't break it
あの女は倒せない
Ooo...


個人的には、手をだすほうが悪いと思うけど。。

マイケル・ジャクソンの歌では、ビリージーンは無責任女お代名詞。スージーは不幸な女の代名詞。
ビリージーンは、文字通りのBillie Jeanのこのほかに、Wonna be statin' somethin'に登場。

スージーはLittle Suiseで不幸な死を迎える愛に見放された少女として描かれ、この曲で男にだまされる不幸な女として描かれ、Superfly Sisterでは男とともに恋愛ゲームに興じるふしだらな女として描かれる。いずれにしても幸福とは縁遠い女であることは共通なのだけれど。

こうした曲はマイケル・ジャクソン自身の女性に対する弱さの現われでもあると思うのだけれど、それ以上に彼がいやおうなく、巻き込まれてきた世界なのだろうと思う。幼い頃から、営業でそれこそこんなことが日常茶飯事のところでも歌ってきただろうし、自身は狂信的なファンに追っかけられたりもしている。無自覚にせよ、意識的にせよ、そうした、愛とは遠い存在を愛と錯覚・混同することによる不毛さ、渇望を彼は見てきたのではないだろうかと思う。

こうした曲も間違いなく、彼の歌う「愛」の一面。何が「愛」でないかを知ることは、本物の「愛」を知ることでもあると思う。こうした一連の男女のごたごたの曲であってもやはり歌われているのは「愛とは何か」、そういうテーマなんだろうと思う。

(2013-07-30 初回執筆)
(2013-12-01 加筆修正)
posted by LightWing at 19:56 | TrackBack(0) | Blood On The Dance Floor | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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