2013年07月03日

Little Susie:スージーのレクイエム(1995年)

※タイトル訳はオリジナル

社会の片隅で、幼い命が、誰にも省り見られることなく失われていった。そういう話だろうと思う。その悲しみを歌った曲。ストレートに、社会の無関心を訴えた曲。幼い命に捧げる精一杯のレクイエム。

Somebody killed little Susie
誰かが可愛いスージーを殺した
The girl with the tune
歌とともにあったその少女
Who sings in the daytime at noon
お昼ちょうどに歌うその少女
She was there screaming
少女はそこで叫んでたのに、
Beating her voice in her doom
少女の悲しい運命のなかで
精一杯の声を上げていたのに、
But nobody came to her soon...
誰もすぐには来なかった、、、


A fall down the stairs
階段を転がり落ちる
Her dress torn
スージーの服は引き裂かれ
Oh the blood in her hair...
ああ、髪に血が滲む
A mystery so sullen in air
謎は暗くあたりを覆う
She lie there so tenderly
少女はそっと横たわる
Fashioned so slenderly
酷くやせこけたその姿


Lift her with care,
気をつけて持ち上げて
Oh the blood in her hair...
ああ、髪に血が滲む


Everyone came to see
誰もが見にやって来た
The girl that now is dead
今は動かないその少女
So blind stare the eyes in her head...
見開いて見えぬ少女の目
And suddenly a voice from the crowd said
人ごみからの突然の声
This girl lived in vain
なんて空しいこの娘の命
Her face bear such agony, such strain...
少女の顔に苦悶と苦痛


But only the man from next door
でも隣の男だけが
Knew Little Susie
可愛いスージーを知っていた
And how he cried as he reached down
To close Susie's eyes...
そして、手を差し伸べスージーの目を閉じたとき
彼はどれだけ嘆いただろう


She lie there so tenderly
少女はそっと横たわる
Fashioned so slenderly
酷くやせこけたその姿


Lift her with care
気をつけて持ち上げて
Oh the blood in her hair...
ああ、髪に血が滲む、、、


It was all for God's sake
すべては神の御心のまま
For her singing the tune
少女が歌う唄は
For someone to feel her despair
少女の絶望を誰かに伝えるため、
To be damned to know hoping is dead and you're doomed
望みはたたれ、死にゆく定めと知る地獄
Then to scream out
そして叫んだ
And nobody's there...
誰もそこにはいなかった


She knew no one cared...
少女は知ってた、誰も来ないと、、、


Father left home, poor mother died
父は家を去り、哀れな母は死に
Leaving Susie alone
スージーは一人取り残された
Grandfather's soul too had flown...
祖父の魂も、とうに離れていった
No one to care
気にかけてくれる人はいない
Just to love her
もう愛してくれる人もいない
How much can one bear
どれだけ人は耐えられるのか
Rejecting the needs in her prayers...
救いの祈りが届かぬと知ったなら、、、、


Neglection can kill
気にかけられなければ人は死ぬ
Like a knife in your soul
それは魂につきたてたナイフのよう
Oh it will
そう、人を殺すのさ
Little Susie fought so hard to live...
可愛いスージーは生きようと必死に戦った
She lie there so tenderly
少女はそっと横たわる
Fashioned so slenderly
酷くやせこけたその姿


Lift her with care
気をつけて持ち上げて
So young and so fair
あまりに幼く、あまりに無垢で


父親に捨てられ、母親に死なれ、身寄りの無くなった幼い少女が、生きるために必死に戦っていたのに、誰も省みることなく、ある日階段から落ちて死んだ。もう望みも立たれ、このまま死んでいくんだと思ったときに、少女は泣き叫び、階段から落ちたのか、身を投げたのか。叫んでも誰も来ないことを、彼女は知っていた。

多分、もう、食べるものすらなかったのだろう。横たわる少女は、やせこけていた。隣の男だけがスージーを知っていた。彼は後悔に泣いただろう。

あまりに幼かった少女、身を守るために悪いことすらできなかった少女。遺体は持ち上げられ、片付けられていく。

悲しい、悲しい物語。残酷な物語。

誰がスージーを殺したのか?犯人は周りみんな。周りみんなの無関心。誰にも気にかけられないことは、魂を殺されること。多分スージーが亡くなったのは、食べ物に飢えたからではなく、優しい愛に飢えたからなのだ。

こんな世界でいいの?こんなことでいいの?静かで悲しい、マイケル・ジャクソンの糾弾。

表現修正 2013/7/7
誤訳・表現修正 2013/7/3
タイトル訳追加 2013/8/28

posted by LightWing at 01:28| HIStory | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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