2013年06月25日

番外:命日に寄せて〜マイケル・ジャクソンの I Love YOU!

今日はマイケル・ジャクソンの命日だそうだ。急逝して3年。ささげる言葉を選ぶとしたら
 I love you.
だろうな、と。

ちょっと彼の映像を見ただけで、必ず聞こえてくる、口癖のような言葉 "I Love YOU!"。コンサートでも、リハーサルでも、連発してる。これも、また、言葉の壁で日本人には誤解されたメッセージじゃないかと思っている。

この国でI love youといえば、男女間の「愛の告白」の台詞になってしまっている。訳はお決まりのように「愛している」。90年代、まだ一般の日本人が今よりもっと英語を知らなかった頃、マイケルジャクソンがHIStoryワールドツアーで日本にも来た。女性アナウンサーが言う。「マイケル・ジャクソンは I Love youといっていた、もちろん私に向けたのではないと思うけれど」。違う、きちんとあなたにも言っている。みんなに向かってもいっているのだ。「愛の告白」のイメージがあるから間違う。

もちろん、英語圏でもいわゆる「愛の告白」でも使うけれど、彼らはもっと広いシチュエーションで頻繁に使っている。マイケル・ジャクソンもお姉さんのラトーヤとも、娘のパリスともそう言い合うけれど、もちろん息子とも、兄弟とも、母とも、リハーサルのスタッフやダンサーとも言い合う。こういうときに「愛してる」はちょっとそぐわない。

「愛してる」より「大好き」ってくらいのほうが当たってるんだよな、と教えてくれたのは誰だったか。確かにそれなら「愛してる」よりまだ、ましかもしれない。確かに大好きなんだろうけれど、初対面の人さえ、マイケル・ジャクソンはこの言葉を連発する。マイケル・ジャクソンの連発する"I Love YOU!"にはまだちょっと違う気がする。いったいマイケル・ジャクソンはこの言葉にどんな意味を込めて叫んでいたのか。

彼の詩をいくつか読んできて、今思うそこに込められたメッセージは

 「僕はあなたの幸せをいつも思っています。僕はあなたの幸せのために行動します。」

だ。それが彼のいう「愛している」の意味だと思う。

彼の全部の歌の根底は「愛」。

愛の反対は無関心。だから彼は無関心であることを糾弾する。愛は相手に関心を寄せること。興味ではなく、相手をきちんと思いやること。

愛は、別に生活を共にすることでも、ベッドを共にすることでもない。じゃあ何か、といえば、相手が幸せになることを自分の喜びとすること。これを誤ると、愛を語る束縛となっていろいろとやっかいなことを巻き起こす。「あなたのため」といいながら実は自分のため。そんなことが引き起こすごたごたは世の中に溢れてる。

そして愛は行動。言葉だけでなく、実際にそのために動くのだ。たとえ小さなことでもいいから。

そんなことを考えると、こんなメッセージになるんじゃないかと思った。これなら、誰にでも言えるし、実際彼の歌やパフォーマンスをみれば、彼は真剣にそう思っていただろうと感じるのだ。子供が幸せになるように、僕はそのために行動する。ファンが幸せになるように、僕はそのために歌をつくり、メッセージを込めて、歌い踊る。スタッフが幸せになるように、僕はそのために心をこめて教えるし、作品を作る。

愛に生きる、愛を歌う。これが彼の生涯のテーマであり、man in the mirrorで変われ!と訴えているのは、同じように道行く子供たちに関心をよせ、その幸せを願って、そのために行動する、つまりは愛を実践する人になれ、ということだと思う。

そして、彼は、自分にだけ I love youを向けるんじゃなくて、全世界の人がお互いに言い合ってくれたらいいと思っていたと思うのだ。

こういう意味だって双方わかった上で、言い合えたら素敵だろう。これをみんなが本気で言い合うようになったら、それは世の中、変わるだろうな、、ってほんとにそう思う。
posted by LightWing at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | Michael Jackson | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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