2013年06月27日

Man In The Mirror(1988年)

マイケル・ジャクソンの書いた曲ではないけれど、マイケル・ジャクソンが多分ものすごく思い入れていたのではないかと思う曲。それは、多分、彼が一番彼の曲を聴いてくれる人皆に伝えたいメッセージだからだと思うのだ。

Earth Songで歌われたこの世界の現状、Heal the worldで歌われた夢見る未来、そしてMan in the MirrorではEarth Songの世界から、Heal the worldで示された未来に行くためになすべきことが歌われるのだ。

変われ、自分が。そういうことだ。人が、周りが、世界が、こうだから、といっているのではなくて、自分で動く、自分が変わる。そこが何もかもの出発点。もう見過ごしてたらだめだ、もう誰かがやってくれるなんて思ってたらだめだ。人を批判する前に、人のせいにするまえに、自分が変わる。自分が動く。

みんな、気づいて。みんな変わって。僕は変わった。だからついてきて。一緒に変わろう。一緒に変えていこう。これは、マイケル・ジャクソンの心からのメッセージ。心からの願いなのだ。

I'm gonna make a change for once in my life
人生で一度だけ、変わってみようと思うんだ。
It's gonna feel real good, Gonna make a difference, Gonna make it right
ほんとうにいい気分だろうな、変えるんだ、本来の姿に


僕は変わることを決意した。人生で一度だけの、重大な決心をした。変わった僕は本当にいい気分だろう、満たされた気分だろう。変わった僕は、変えていくんだ。本来あるべき姿に。

変える対象は示されていないけれど、後の歌詞で、自分を変え、世界を変えようとしているのだとわかる。rightは正しい、なんだけど、これはheal the worldのheal(癒す)の実現であり、本来あるべき愛にあふれた、悲しみ、苦しみのない、美しい世界の状態だと思う。マイケル・ジャクソンは、それが世界の自然な姿だと思っている。だから「本来の姿に」とした。正しい・正しくないはあまり表現として使いたくないのもあった。

As I turned up the collar on my favorite winter coat
お気に入りの冬のコートの襟をたてても
This wind is blowin' my mind
この風は僕の心にふきすさぶ
I see the kids in the street with not enough to eat
食べるものも充分ない通りの子供たち
Who am I to be blind pretending not to see their needs
僕は誰を見過ごすつもりなんだ、子供たちが求めているもの、見ない振りして


ちょっと見渡せば、世界にはたくさんの問題があって、救いをもとめる声があふれてる。なのに僕はずっとそれに目をつぶり、見ないふりをしてきたのだ。この満たされない思いは、何かちがうという思いは、コートでは防げない。

A summer's disregard
夏が気づかず通り過ぎていった
A broken bottle top And a one man's soul
壊れたビンの蓋と一人の男の魂
They follow each other on the wind, ya' know
ふたつ風の中で追いかけあう、そうさ
'Cause they got nowhere to go
どちらにも行くところなんかないから
That's why I want you to know
だから僕は君に知って欲しいのさ


もうウィンターコートの季節、初冬だというのに、おそらく夏に飲み捨てられた清涼飲料水のビンのふたが捨てられて風のふくままに転がっている。一人の男、は、僕だろう。僕の魂もこのビンの蓋のよう。流されてただ転がっているだけ。捨てられたビンの蓋と同じように、僕の心も行き場がないのだ。だから、僕は変わる決心をした。それを君に知って欲しいんだ。

disregarは、無視して通り過ぎる。

I'm starting with the man in the mirror
僕は鏡の中のコイツから始めるよ
I'm asking him to change his ways
コイツに変わってくれと頼んでる
And no message could have been any clearer
こんなはっきりしたメッセージは今までなかった
If you wanna make the world a better place
世界をよくしようと思うなら
Take a look at yourself and then make a change
自分をよく見て変えていくこと
Na na na、、、oh


もう、風に吹かれて転がるだけの、捨てられたビンの蓋みたいな人生はやめる。僕は鏡に映ったコイツ、つまり自分から変わることを決意した。こんなにはっきりしたメッセージはいままでなかった。世界を変えようと思うなら、人批判したり、見てみないふりしてないで、自分を変えていくことなんだ。

I've been a victim of a selfish kind of love
自分勝手な愛の犠牲になってきた
It's time that I realize
僕にも解るときがきた
There are some with no home, not a nickel to loan 
家のない人たちがいる、5セントすら借りれない人がいる
Could it be really me, pretending that they're not alone 
それはほんとは僕じゃないのか、彼らには誰かいるって思い込んでるけど


身勝手な、自分のことしか考えてない愛を、愛だと思い込んでとらわれていた。それを僕はわかるときがきた。真実に目覚めるときがきた。貧困にあえぐ人がいる。なのに、誰かが助けると思ってる。誰かってだれ?それは僕のことじゃないのか?

見過ごさないのが、相手の幸せをひたすら思い、そのために行動する、真実の愛。身勝手な愛ではなく、真実の愛なのだ。

A willow deeply scarred
深く傷ついて失った恋
Somebody's broken heart And a washed out dream
誰かの破れた心、擦り切れた夢
(Washed out dream)
They follow the pattern of the wind, ya' see
風のままに吹かれてる、そうさ
'Cause they got no place to be
そんなものに居場所なんてないから
That's why I'm starting with me
だから自分から始めることにしたんだ


A willow deeply scarred は「深く傷ついた柳」なのだが、 wear the willow で「失恋する」という意味なのと、次の行の表現から、こんな訳にした。

自分勝手な愛でしかなかった恋愛は破れた。自分勝手な夢は色あせた。そんなもの、何の役にも立たない。そんなものにとらわれるのはやめて、自分ではじめることにした。

I'm starting with the man in the mirror
僕は鏡の中のコイツから始めるよ
I'm asking him to change his ways
コイツに変わってくれと頼んでる
And no message could have been any clearer
こんなはっきりしたメッセージは今までなかった
If you wanna make the world a better place
世界をよくしようと思うなら
Take a look at yourself and then make a change
自分をよく見て変えていくこと


I'm starting with the man in the mirror
I'm asking him to change his ways
And no message could have been any clearer
If you wanna make the world a better place
Take a look at yourself and then make that change!

I'm starting with the man in the mirror
(Man in the mirror, oh yeah)
I'm asking him to change his ways, yeah
(Change)
No message could have been any clearer
(If you wanna make the world a better place)
(Take a look at yourself and then make the change)
(You gotta get it right, while you got the time)
時間が残されているうちに、世界を正そうと君が思うなら
('Cause when you close your heart, then you close your… mind)
(君が心を閉ざせば、君の想いも閉ざされてしまうから)
You can't close your, your mind
君は、君の想いを閉ざしてることなんかできないさ


The man, the man, the man
コイツ、コイツ、この男
(With the man in the mirror, oh yeah)
(鏡に映ったコイツから)
The man, the man, the man, the man
コイツ、コイツ、コイツ、この男
You know, that man
君は解ってるはずだ、コイツだよ
(No message) could have been any clearer
こんなはっきりしたメッセージ無かっただろう
If you wanna make the world a better place
Take a look at yourself then make that (change)
Hoo! 、、、 (Na na na、、、) Ooh
Gonna feel real good, yeah yeah
いい気分だろうな
Yeah yeah 、、、 (Na na na、、、)


Oh no, Oh no, I'm gonna make a change
It's gonna feel real good
Cha’mon 
さあ
(Change)
Just lift yourself
自分を奮い立たせて

You know, you got to stop it yourself
君には解ってるはずだ、自分でとめなきゃ
(Yeah) Hoo! (Make that change)
I’ve got to make that change today, hoo
僕は今日変わったよ
(Man in the mirror)
You got to, you got to not let yourself, brother, Hoo
君も、君も、自分をそのままにしちゃだめだ、みんな!
(Yeah)You know (Make that change)
I gotta get that man, that man
コイツを動かすんだ、コイツをね
(Man in the mirror) 
You’ve got to, you’ve got to move, cha’mon, cha’mon
君もやらなきゃ、君も急がなくちゃ、ほら、ほら!
You got to stand up, stand up, stand up
立ち上がらなきゃ!立ち上がれ、立ち上がれ!
(Yeah-Make that change)
Stand up and lift yourself, now
立ち上がって、自分を高めていくんだ、さあ
(Man in the mirror) Hoo!、、、Aaow!
(Yeah-Make that chnge)
Gonna make that change, cha’mon
(Man in the mirror)
You know it, you know it, you know it, you know
(Change…)
Make that change
変えていこうぜ!


グラミー賞での途中で酸欠で倒れてるのかと思うくらいの熱唱も、ツアーでのパフォーマンスも、ブルネイでのコンサートも、みんな、曲の最後にアドリブでマイケル・ジャクソンの呼びかけが入る。you, で観客一人ひとりを指差し、「きみも、きみも、きみも、わかってるはずだ、一緒にかわろう」であったり、「立ち上がれ、みんな」だったり。

マイケル・ジャクソンは、変わった。そして変えたかったのだ、一人でも多く。世界がかわるために。

マイケルの遺した言葉/マイケル・ジャクソン氏の歌詞の日本語訳詞集
posted by LightWing at 01:22| BAD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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