2013年06月09日

BAD (1987年)

一番重たいThey don't care about usを一応アップしてほっとしたので、少し時代を遡り若い頃の曲を。They don't care about us ほど強烈ではないが、社会性を下敷きにしたマイケル・ジャクソンの曲作りが垣間見える曲。

この曲はアメリカで実際に起った事件が下敷きなのは有名な話。ハーレムから進学校に通っていた少年が、休暇で家に戻った時に仲間の少年たちに殺されてしまった、と報道された。実際にはこの少年を殺したのは非番の警官だったらしい、とか色々複雑な背景があるようだけれど、この曲ではあくまで、元の友達の嫉妬が悲劇の引き金であることを前提として描いている。

この曲の解釈が難しいのは bad の意味が日本人にはなんとも受け取りにくいからだ。文字通り「悪い」の意味がまず浮かぶが、米口語で「格好いい」の意味もある。この意味は今でこそわりと知られるようになったが、この曲が最初に日本に入ってきた80年代、そんなことを知っていた人はごく少数だろう。だから、きちんと理解したファン以外には、単なるチンピラ同士の「どっちが悪いか」の威勢の張り合いに見えてしまう。洋楽の難しさはここにあるよな、、とほんとに思う。

さて、スコセッシという巨匠を起用したこの曲のPVはモノクロのシーンで始まる。マイケル扮する高校生ダリルは、学校を出て久しぶりにハーレムの自分の家に帰る。帰りがけに学校の友達がかける「よくやったな!」という声は、ダリルがとても優秀な学生であることを物語る。楽しく学校の友達とバスではしゃぐダリル。しかし友達はどんどん降りていき、最後は高校生はダリルだけに。アメリカでは階級で住む場所がはっきり分かれる。こんな遠く、つまりは貧しいところに帰る友達は他にいない。

途中一人のインド系と思われるスーツの男が声をかける。「君の成功を喜んでくれる友達は何人いるんだ?(How many guys are proud of you?)」。ダリルは答える。「3人」。これは後からでてくる3人のことだろう。「立派な男になれよ(Be the man)」男がかける声ににっこり微笑むダリル。

帰っても働きに出ているのか親は留守で出迎えてくれない。その中で、三人の仲間だけは暖かく迎えてくれる。しかし、外の世界で見たものはダリルの視点を大きく変容させたのだろう、もはや話はかみ合わずギクシャクした雰囲気が流れる。それを打ち破るかのように、昔の通りヤバイことしようぜ!と誘う仲間と、ダリルが口論になる。

仲間は詰め寄る。「何だよ、おめえ、学校いってかわっちまったのかよ!なんだ?学校ではダチ裏切れって教えてんのかよ!」くらいな感じ。「ほっとけよ!」というダリルに仲間はいう。「だせーんだよ!(Ain't you bad!)」。ここで出てくる言葉が bad。

ハーレムでは「悪いこと」=「格好いいこと」なのだ。でもそんな価値観、不毛なことは、一度そこから抜け出て、そとの世界に希望を見出せればわかる。このPVは外を見てきたダリルと、ハーレムしか知らない友達のぶつかりあい。多分 bad が格好いい、という意味になったもともとの由来自体、この辺なのではないだろうか。

この曲でも bad は、このダブルミーニングなんだと思う。bad =悪い、格好いい、だからnot bad はダサい、くらいの感じ。どっちの意味合いが表にでているのかは、シチュエーションによる。日本語にその両方を表せる言葉は「ヤバイ」くらいか。

さて、口論になった挙句、ダリルはぶち切れて仲間に啖呵を切る。「こいよ!見せてやる!誰が badか、をな!(who's bad!)」。ここは意訳すると、「みせてやるよ!ほんとにかっこいいってのは、どういうことかをな!」くらいじゃないかと思う。

この後、ダリルはカモにした老人を脅迫するのかと思いきや、仲間が近寄ってくると逃がしてしまう。凄む仲間たち。そこで今までモノクロだった場面はカラーに変わり、パーカーにジャケットだったダリルはレザーの上下に身を包んだ、BADのシングルジャケットのマイケル・ジャクソンにかわる。この転換は現実世界からダリルの心象に変わったことをあらわすのだろう。

この登場は、「みせてやるぜ!格好いいってのはな、てめーら見たいなしみったれたこと言うんじゃねぇ!こういうことだぜ!!」そんな感じ。興奮するだろう。badの意味がちゃんと解っていれば。(解らない日本人には意味不明、、、。)

そして歌が始まる。

written by Michael Jackson

Your butt is mine, gonna tell you right
Just show your face in broad daylight
I'm telling you on how I feel
Gonna hurt your mind, don't shoot to kill
Come on, Come on, lay it on me, all right

お前らの尻尾は掴んだぜ、ほんとのこと言ってやるよ
白日のもとに顔晒してやるだけさ
この際思ってることはっきり言ってやる
キツイだろうけど死にゃあしないぜ
ほら、ほら、ぜんぶ俺のせいなんだろ、いいぜ


そして変身したダリルは凄む。いままでの品行方正なダリル少年からうってかわって、スラングと脅迫まがいの言葉を駆使しまくりドスききまくりのマイケル・ジャクソン。ここから先、come onはsha-moon(しゃもーん)、youもyaにしか聞こえない。発音はかなり汚く崩されている。

your butt is mine、お前の尻は俺のもの、つまりお前不利だぜ、って感じか。gonna tell you right、rightは正しいこと、つまりこの後の歌詞にでてくる内容だ。

I'm telling youのtellは告げ口する、とか、影響を与える・こたえる といった感じだと思う。言いにくいこと、いったら相手に負担になるようなことをあえていう、というニュアンス、日本語でいうところの、「この際、はっきりいうけど」くらいでとった。

Gonna hurt your mind、君の心を傷つけるだろう、つまり、ダリルはこれからいうことは、ほんとのこと、仲間の良心につきささるようなことをいうから、かなりショックを受けるだろうといってるのだ。でも、(I) don't shoot to kill、殺すために撃つんじゃない、つまり君らを本当に叩きのめすためにそんなこというんじゃないよ、っていってるのだ。日本語にはこの微妙なニュアンスはでない。けど、ここに、この後の歌詞でわかるダリルの優しさ、必死の願いが込められているような気がとてもする。

lay it on meは僕のせいにする、つまり怒りを全部ダリルに向けてる、くらいの意味だろう。いいさ、そうしろよ、とダリルは受けてみせる。

I'm giving you on count of three
To show your stuff or let it be
I'm telling you just watch your mouth
I know your game what you're about

3つ数える間待ってやる
腹割るのか、このままシラきりとおすのか
口に気をつけろって言っとくぜ
お前らが狙ってるものなんてお見通し


stuffは中身、持ち物、などの意味。show your stuffでお前らの中身をみせてみろ。だから、真価を発揮する、見たいな意味にもなる。ここでは腹を割る、きちんと思っていることを言う、とした。
let it beはほっとく。

ここのパラグラフは、PVのイメージだけからいくと「ほら、ちんけなおめーらより格好いいだろ?てめーらも本気みせてみろよ!それともこのまますごすご引き返すかい?」って感じで、マイケル・ジャクソンの華麗なダンスと衣装に代表される見た目の格好よさ、についていっているように見える。

けどここでは、ダリルが、ちゃんと仲間が心の底ではわかっていることを吐き出すことを促している、と取るべきだろうと思う。ダリルは仲間の真価=きちんと真実に向き合い改心できる力、良心を発揮できる力を持っていると、思っているのではないだろうか。それこそが人間の真価である。

後の歌詞に、悪ぶっているけど、ダリルの言葉がとことん、仲間への必死の想いを届けようとするものであることを感じる。それは、ダリルが仲間も変われる、すばらしい人間なんだと心の底から信じているからに他ならない。そうとると let it beは、このままの状況を続ける。つまりダリルを悪者にして、自分たちのしている間違いには蓋をし続けることだ。で、こんな訳になった。

watch your mouthは、口の利き方に気をつけろ。game は獲物、you're aboutは今しかかっている、つまり狙っているだろう。

Well they say the sky's the limit
And to me that's really true
But my friend you have seen nothin'
Just wait 'til I get through

なあ、届かないものなんてないっていうだろ?
俺にはそれがほんとだってわかるんだ
でも、まだお前らは何もわかっちゃいない
俺の言うこと解るまでとにかく待てよ


ハーレムの外で、全く違う世界をみたダリルには、可能性や希望が信じられる。だから、少年は必死に仲間に呼びかける。「可能性は、開くことができるんだよ!少なくとも僕はそれがほんとだって思えるだけのものをこの町の外に出て見てきたんだ」

でもこの町からでたことがなければ、そんな世界は解らない。仲間の少年たちにはそんなことは想像すらできない。だから、ダリルは続ける。「お前ら何も見ていないだろ?何もわかっちゃいないんだよ。こんなことして未来を潰すな。いずれわかるから、今は馬鹿なことやめて待つんだよ!」と。

the sky's the limitは限界は、空。つまり、できないことはない、届かないものはない、という諺。それが外を見てきたダリルには実感できる。外の世界は可能性に溢れている。でも、you have seen nothin'、友達はそう実感できるようなものを何も見たことがない。だから何も解らない。

「でもいつか、わかるときがくる。それまでに馬鹿なことして犯罪者になったり、自分を不幸にするのはもったいないことなんだ!だから、Just wait 'til I get through 俺の言うことを理解できるようになるまで、馬鹿なことやめて今は待つんだ。」それがダリルの訴えだ。get throughは相手に解らせる、理解させる。

さて、で、問題のパラグラフ。

字幕は「悪い」とか「悪」とかで出ているものが多いようだ。それもいいだろう。前のパラグラフで友達はlay it on me、つまりダリルを悪者にしているのだ。それをうけて、「そうさ!俺は悪者さ!でもどっちがほんとの悪者だよ!」といっているとすれば自然だろう。

そうではなく、「格好いい」「すごい」「ヤバイ」などの意味にとる訳もある。その場合、ダリルがいう格好いいは、単にいきがって見せている格好いいではなく「必要なときには毅然として立ち上がり対決する強さ」だろう。だから「俺は(お前らとちがって本当の意味で)格好いいのさ。本当に格好いいのはどっちだよ?」というニュアンスでもとれる。日本語にするときは「凄い」とか、「強い」としている人もいる。『お前らが言う、「悪い」=「かっこいい」の価値観と、僕のこの生き様と、どっちがいいのか?目を覚ませよ!』、そいういう感じになる。

who's badの答えは、元の意味を悪いのは誰だ?にとるなら 仲間。格好いい、ならダリル。皆わかっている。悪いことイコール格好いいと思っている本人たちにも実はそんなこと空しいことは心の底で解っている。

以上を踏まえた上で、ここではあえてちょっと違う訳をとる。badには、bad smellなどのように、人に不快な気持ち、よくない感情を起させる、という意味がある。これでとるとこのフェーズはまたちょっと違う雰囲気になる。

'Cause I'm bad, I'm bad, come on
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, I'm bad, you know it
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, I'm bad, come on, you know
(Bad, bad, really, really bad)
And the whole world has to answer right now
Just to tell you once again, who's bad

だって、俺はやなヤツ、俺はやなヤツ、そうさ
(やなヤツ、やなヤツ、ほんとにやなヤツ)
その通り、俺はやなヤツ、俺はやなヤツ、わかってるだろ
(やなヤツ、やなヤツ、ほんとにやなヤツ)
その通り、俺はやなヤツ、俺はやなヤツ、わかってるだろ、そうさ
(やなヤツ、やなヤツ、ほんとにやなヤツ)
でも、世界中が教えてくれるぜ、お前たちにもう一度
ほんとにやなヤツはどっちかを


この歌詞を読んだとき、どうしても、聞こえてくる別の声があった。

ダリルは仲間たちに言う。「そうさ、こんなこと言う僕はお前らにとってほんとにイヤなヤツだろうさ。ムカつくやつなんだろう?解っているさ。そうさ、僕はむかつくやつだろうさ!」

コーラスは仲間の少年たちの声。
「ほんとに、お前は嫌なやつだよ。ムカつくやつだよ。ほんとに、ほんとに、むかつくやつだよ。」
「俺たちを裏切って、ひとりいいところに行きやがって!」
「ひとりだけいい思いしようってのかよ!そして、今度はいい子ぶって説教かよ!」
「嫌なやつだよ!ほんとに、ほんとにムカツク卑怯なやつだよ!裏切り者の悪いやつだよ!」

現状を抜け出せる希望もない、その方法なんて、思いつきようもない貧民街で喘ぐ日々。このパートにはそんな絶望に苦しむ少年たちの悲しい嫉妬の叫びが込められている気がして。虐げられた者が、そこから抜け出ようとする者に向ける強烈な羨望と憎悪が引き起こす悲劇。それがこの曲のきっかけのモチーフだ。

そんな境遇に自ら好んでいる訳がない。嫉妬を向けられるダリルにも仲間の叫びは痛いほど解る。だから、自らをbadだというのだ。そして仲間の良心を信じて訴え続ける。

繰り返されるこのパラグラフ、最後のフレーズにはどんなにお前たちが僕が悪い、と言い張っても、ほんとはお前たちだって解っているはずだ。こんなこと空しいだろ?間違ってるだろ?という意味だろう。「ほんとに、嫌な奴はどっちだよ?俺か?お前らか?」それはもちろん、仲間の少年たちに問うているのだ。

全体を通して感じるダリルの言葉は汚いけれど、本当に優しい。自分の格好よさを見せ付けているのではなくて、芯から相手のことを思い、友達の将来を思って訴えている。(もちろんダリルには、こうして毅然と立ち向かうことこそが、格好いい、ということなんだ、という信念はあるだろう。)だから、私にはここが、どうしてもこんな言葉で聞こえてくるのだ。

そして、ダリルは仲間に言い続ける。

The word is out you're doin' wrong
Gonna lock you up before too long,
Your lyin' eyes gonna tell you right
So listen up, don't make a fight,
Your talk is cheap, You're not a man
You're throwin' stones to hide your hands

間違ったことしてるって顔に書いてある
じきに身動き取れなくなるぜ
嘘ついてるって目が、お前らにホントのこと教えるさ
だから聴けよ、喧嘩なんかするな
お前らの話は安っぽいぜ、男じゃねえよ
自分のやったこと隠すために、人を攻撃してるだけ


ほんとはお前たちだってわかってるはずだ。自分たちがしてることがまちがってるって。顔にもでてるし、目がそういってるぜ。

the word is outは、後半の you're doin' wrong という言葉が、隠しきれずに表にでてきてるぞ、という意味。仲間たちが本当は自分でもわかっていることの描写だ。そんなことしてるとじきにlock you up、身動きとれなくなってしまうぜ。捕まっちまうぜ、という意味もこもっているだろう。これは仲間に対する親身な警告だ。

throuwing stonesは、自分が実際には犯人だと気づかれないように、先に他人を犯人にしたてあげて、「悪いやつだ!」といって石を投げる感じ。つまりは濡れ衣きせる、ということ。

Well they say the sky's the limit
And to me that's really true
But my friend you have seen nothin'
Just wait 'til I get through

なあ、届かないものなんてないっていうだろ?
俺にはそれがほんとだってわかるんだ
でも、まだお前らは何もわかっちゃいない
俺の言うこと解るまでとにかく待てよ


ここのフェーズは、PVでは、前と同じことを歌っている。しかし、別の歌詞もあるようだ。

以下繰返しなので、訳は省略。

'Cause I'm bad, I'm bad, come on
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, I'm bad, you know it
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, I'm bad, you know it, you know
(Bad, bad, really, really bad)
I'm bad, I'm bad, you know it
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, I'm bad, you know it
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, you know it, Woo!
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, I'm bad, you know it, you know
(Bad, bad, really, really bad)
And the whole world has to answer right now
Just to tell you once again, who's bad

Because I'm bad, I'm bad, come on
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, I'm bad, you know it
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, I'm bad, you know it, you know
(Bad, bad, really, really bad)
Whoo! Whoo! Whoo!
(And the whole world has to answer right now)
(Just to tell you once again,)

Because I'm bad, I'm bad, come on
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, I'm bad, you know it, you know it
(Bad, bad, really, really bad)
You know, you know, you know, come on
(Bad, bad, really, really bad)
And the whole world has to answer right now
(And the whole world has to answer right now)
Just to tell you once again
(Just to tell you once again)

You know I'm smooth, I'm bad. You know it
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, I'm bad, baby
(Bad, bad, really, really bad)
You know, you know, you know it, come on
(Bad, bad, really, really bad)
And the whole world has to answer right now
(And the whole world has to answer right now)
Whoo!
(Just to tell you once again)


ここだけ、smoothになっている。普通人にsmoothというと「口がうまい」、またはbadと同じで「すばらしい」。皮肉であることもあるとのこと。あまり意味はbadと変わらないと思ってよいのだろう。

You know I'm bad, I'm bad, you know it
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, you know, whoo!
(Bad, bad, really, really bad)
You know I'm bad, I'm bad, you know it, you know
(Bad, bad, really, really bad)
And the whole world has to answer right now
(And the whole world has to answer right now)
Just to tell you once again
(Just to tell you once again)
Who's bad


歌い終わると次はアカペラが始まる。訳はほとんど他ででてきたフレーズなので省略。

Who's bad? Who's bad? Who's bad? Who's bad?
Who's bad? Who's bad? Who's bad? Who's bad?
You're telling me you're doing wrong
Gonna lock you up before too long
You're doing wrong, You're doing wrong
You're doing wrong, boy, You're doing wrong
Who's bad? Who's bad? Who's bad, bro? Who's bad?
You know, you know it, You know, you know it, Whoo!
You're doing wrong, You're doing wrong
You're doing wrong, You're doing wrong
You know, you know it, You know, you know it,
You're doing wrong, You're doing wrong
Better watch your mouth boy, better watch your mouth
Ask your bother, ask your mama, ask your sister, ask me
You're doing wrong, You're doing wrong
You're doin' me wrong, You're doing wrong


そして、最後に仲間は

That's the way it goes down.
しかたねえな、、、、。


そういってダリルと握手をして去っていくのだ。That's the way it goesは、世の中そういうもんだ、とか、なるようにしかならない、のような意味。普通は人を慰めるときの表現。it はぼんやりと、そういう状況、今のこの状況、くらいな感じ。だからit goesは状況が進んでいく。way は方法、やり方。downはgoを強めているだけ。なので、文全体としては「まあ、これが物事が進んでいくときの自然の成り行きってことだ」って感じ。仲間はダリルの固い決意に触れて、諦めたのだ。

最後、仲間はダリルと別れて去っていくところが悲しい。外の世界を知らない仲間にはダリルと一緒についていくことはできない。ただ、ダリルがいったように、彼のいうことが解るようになるまで、馬鹿なことを謹んで待つしかないのだ。俺に何の希望があるんだ、、、多分そう思いながら。

ダリルはダリルで多分、これで仲間を失ったんだろう。がらんとした駐車場に一人立ち尽くすダリルはその表現。同じ世界を見ていない仲間たちは、ダリルと同じ思いは抱けない。ダリルは多分、こうなることを解っていて今回帰ってきたのだ。それがPVの最初のほうの表情に見て取れる。けれど、それでいい、それで仕方ない、ダリルもそう思っている。仲間が言い残した "That's the way it goes down."はダリルの想いでもあるのだ。

それでも歌全編に溢れる、ダリルの優しさ。BADのPVのイメージからだけでは汲み取り得なかった、本当に仲間を思う少年のメッセージがこもった歌。ダリルのメッセージは 仲間に対する 愛 なのだ。

また長くなったので、続きは追記に、、、

参考にさせていただいたページ:
Badのショートフィルムの背景 「マイケルの怒りと哀しみ Edmund Perry 事件」
マイケルの遺した言葉/マイケル・ジャクソン氏の歌詞の日本語訳詞集
心象: BAD -A Michael Jackson Short Film-
BADの本当のメッセージ
EIGO with Luke
アメリカ人が選んだ英会話フレーズ
posted by LightWing at 12:20| BAD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。